デフ(deaf)とは、「耳が聴こえない」という意味の英語ですが、日本では、主に視覚言語を母語にしている聴覚障害者「
ろう者」を指すことが一般的です。このサイトは、もともとは、デフの阿波おどら〜の皆さんに阿波踊り開催情報をお知らせする目的で作ったメーリングリストでした。URLに「deaf-dancers」と付いてる所以です。
まだネットでググることが一般的ではなかった時代(ほんの20年くらい前ですってば・・・スマホはもちろんなく、連や大会や商店街のHPなんて、まだまだ整ってなかったんですよ〜)、聴覚障害を持つ皆さんにとって、音声情報が自然に入らないことによる情報入手格差は今よりももっと大きなものがありました。にわこやまは、当時手話通訳ボランティアをしていた延長で、ろう者の連でコミュニケーションのサポートをしてました。
耳が聴こえなくても、和太鼓のナマ音の響きは“からだで感じる”ことができます。阿波踊りは、聴覚障害者も健聴者と一緒に楽しめる祭り芸能です。徳島鳴門にもろうの子供たちがたくさん踊っている「すだち連」がありました。東京の阿波踊り大会地元の自治体の聴覚障害者団体の中にも、国際障害者年(1981年)を契機に阿波踊り連を作ってろう運動の一環として活動を始める動きが生まれました。彼らの活動を通して、阿波踊りに興味を持つろう者が増えていきました。
練馬のだいこん連は、熱心なおどら〜さんが多く、早くから地元以外の大会にも進出していってましたが、後発だったにわこやまの所属していた連のろう者は、ろう者連の地元以外の阿波踊り大会については存在すら知らない人がたくさんいました。「もっと他所の連も見てみたい」というろう者の皆さんのリクエストにお応えするために、各地の阿波踊りイベント情報を調べては、気軽に足がむくように、アクセス案内等も付けて、メルマガとして不定期にご案内を出してたら、一般阿波おどら〜の皆さんからも重宝されるようになり・・・・なんだかんだと、現在に至っているわけです。
前振りが長くなりました。久々にろう者の阿波踊り連について書きました。
今もなお、聴覚障害者は情報障害者です。他の障害者も含む健聴の皆さんとは違うサポートが必要であることもあって、スポーツの分野では、パラリンピックではなく、聴覚障がい者に特化した大会『デフリンピック』が開催されています。来る2025年、この日本がその大会開催国となっています。
その前哨戦ともいえる、世界デフ陸上競技選手権大会:
World Games of Deaf Athletics Teams が、デフリンピック開催予定の東京駒沢オリンピック公園で、この週末に開催されます。
だいこん連が、金曜日のレセプション(非公開)と、本番5(日)のハーフタイムでアトラクション出演します。世界大会ですが、入場無料で誰でも見に行けます。さまざまなイベントブースなどもあり、デフスポーツに触れるよい機会となっています。デフダンサーを応援してきてくれた皆さんも、だいこん連がろう者の連だって知らなかった人も、どうかどうか、お気軽に覗きにいってみてくださいませ。
☆ 2023 World Games of Deaf Athletics Teams
兼 第20回記念日本デフ陸上競技選手権大会
兼 第3回日本デフU18陸上競技選手権大会
11/4(土)・5(日) 9:00〜15:00
駒沢オリンピック公園
総合運動場 陸上競技場
http://www.j-daa.or.jp/jdaa/taikai_info/2023japandeaf
だいこん連Instagram ※しょうがいしゃ表記ついて
現在、「しょうがいしゃ」について、「害」の字はふさわしくない、という考えから、「障がい者」「障碍者」と表記する動きもあります。にわこやまは、自身が障害を持つ身ですが、「害」は当事者を指すのではなく、当人にとって、世の中を生きるのに「障害」となるシステム他がたくさんある人、という意味と解釈しているので、「障害者」のまま使ってます。ので、ご指摘・非難しないでくださいませませ。デフリンピック関係では「障がい者」が使われています
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posted by にわこやま at 18:26|
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