はいはい、お待たせしてます。(って、待ってませんでした??^^;)
とくしまの夜の阿波踊りの様子についてのレポート始めま〜す。
4日間とも、半分は桟敷に入り、半分は町なかを休み休みうろつきました。
何百も連があるって聞いていたし、有料演舞場が二部制になってから、
貼り付けスケジュールが増えてるようだし・・・・演舞場に入らず、
うろうろ歩き回るばかりだと、有名連さんに遭遇することは、そんなに
ないだろうと思ってました。が、両国橋と新町橋の間を行ったりきたりしながら、
ときどき東新町とか籠屋町のアーケードを覘く・・・・ってパターンで4日間
過ごしている間、どこへ行っても何かしらの有名連さんに遭遇してました。
貼り付けによって優先的に演舞場に入る有名連さんは、待ち時間が
少ない分、町を動ける時間も長いのかもしれませんね。
アーケードでも、橋の上でも、踊り広場でも、広い交差点でも、連本部の
前でも・・・大小いろんな有名連さんを見ました。後から写真を見返したり、
思い出したりしてみると、33連中、路上の輪踊りに遭遇したのが12連くらい
ありました。超人気連とか、最近話題連とか、メガサイズ連とかには
さすがに出会いませんでしたが、関東の連と姉妹連や友好連になってる
ところも含め、地味なとこ、賑やかなとこ、真面目なとこ、ゆる〜いとこ・・・
いろんなサイズのいろんな有名連さんたちの、それぞれに個性的な
輪踊りが見られました。
女踊りの皆さんは、輪踊りの時もフォーメーション見せてくれるところが
多かったですが、男踊りはいたってランダムに、順々に誰かが出てきて
真ん中で踊っては、誰かと交代して・・・って、楽しんでるところが
多かったです。
鳴り物さんたちが、いろんな遊びをしてくれて、「いけっ」って言われた
踊り子さんも、ちゃんとそれに呼応したものを見せてくれて、
お客さんも「おぉ〜」って沸いて・・・なんでもなく踊ってるだけなのに、
さすがに有名連の踊り子さんは違うな〜。。。。q(☆o☆)p
っていうのたくさん見られました。
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ランダムに町のそこここで始める輪踊りは、時間制限もテキトーですから、
始まるとどこも長いのもいいですね。両国本町演舞場出た先から橋渡って
最初の交差点までいく辺りは、さすがに混雑するので、そこら辺が
定番らしいゑびす連さんとか、うずき連さんとかは、それでもいくらか
短めに切り上げてました。
東新町アーケードの奥でやってた水玉連さんは、あんまり有名連さんが
いかない奥まった場所だったせいか、お客さんも少なく、かなり長めに
いろんなことやってました。終盤では、鳴り物さんたちが、交代で雪駄
はいたまま踊ったりしてました。鳴り物の人も、何年か前までは踊り子さん
してた人が多いので、皆さん、年季の入ったいい踊りっぷりでした。
何より、ほんとーにうれしそうに踊っていらっしゃいました。
こんなん見られるって、たぶん、毎年訪徳してる東京の人にとっても
貴重なんですよね、きっと。。。
新町橋の橋の上の、暗くて小さなスペースで、地味ぃに輪になってた
平和連さんの踊りも印象的でした。途中から見たので、前半は
もしかしたら、構成したり鳴り物さんと踊り子さんの掛け合いみたいな
ことも、あったやもしれませんが、私が遭遇したときは、ほんとに、
小さな囲みの中で、踊り子さんたちがぐるぐると輪を描いて、ただただ
ずっと踊り続けてました。見てた私服の人とかも、たまに出たり
入ったりしながら、連員さんたちも、疲れたら自由にやめたり踊ったり
しながら・・・・ずーーっと、ひたすら回ってました。
5分でも、10分でも、ただただ踊り続けていたい、踊るのが楽し〜い!
って、見てる鳴り物さんも、踊ってるおっちゃんらも、無言の笑顔で
言ってるみたいでした。
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葉月連さんは、たまたま輪踊りの始まる前から見てました。ただみんなで
たまって、鳴り物下ろして、座って休んでるだけ・・・・風だったので、
次の貼り付けまでの待機中かな? とも見えましたが、そんなら何も
橋の真上で休まないだろうと思ったので、私もただなんとなくその辺りで
ほぇ〜っとしてました。
最初に、疲れても元気なちっちゃ〜いちびっ子が、ふざけっこしてました。
締め太鼓のお兄さんが、簡単にリズムをとってくれました。いっちょまえに、
キメポーズとか入れながら、ちびちびの二人が踊り出しました。そのうち、
ちょっとだけお兄ちゃんで、関東の人にも人気の高いK君が登場、先の
二人は、ささっと踊り場をあけます(さすがに有名連の子どもは仁義も
わかってますね^^)。スターの登場に、止まって写真撮る人もちらほら
集まってきて、大太鼓のおじさんも一人、音だし始めてくれました。
まだまだ鳴り物さんたちもくつろいでるし、「輪」ができてる感じではなく、
ただちびっ子とおじさん二人が、遊んでるだけの風景。。。お客さんの
ほうが、先に察知して、ちゃんと輪踊りスペースの位置取りも考えながら、
なんとなく円陣にたまり出します。。。「まだかな、まだかな・・」って
期待が高まってくるまで、引っ張って引っ張って・・・・・・・・
鉦のおじさんの目配せで、鳴り物さんが一斉に太鼓を背負い始め、
踊り子さんがマジモードのスタンバイ始め・・・・あっという間に人垣も
それなりになり、満を持して、精密に作られたシンクロ技で見せてくれる
葉月連さんの構成が始まりました。
ここまで来るまでの、一連の流れ・・・空気の出来方というか、踊り連と、
お客さんと、川も橋も合わさった“町”の気持ちが重なり合って、ひとつの
踊り場が出来上がっていく過程が、とても素敵でした。首都圏阿波踊りでは、
絶対に作れないもののひとつですよねぇ・・・。あの場に居合わせた
人たちの、構成が始まった瞬間の不思議な一体感て、
ちょこっとかんどー的です。
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町なかや、タダで見られる踊り場では、もちろん有名連さんだけでなく、
たくさんの一般連も見られました。ってか、わざわざとくしまの夏に
来たからには、そっちのほうがよく見たかったわけで・・・^^
その芸の深さにため息ついて、憧れのスターをめでるように(☆。☆)
見つめてしまう有名連さんの楽しみも、それはそれで極上ですが、
地元の人たちの小さな連とか、市外の連とか、首都圏より
ニューウェーブ度が進んでるジャカジャカ系とか、なんだかよくわかんない
B級連さんたちw とか・・・・踊ってる皆さんと、言葉を交わしたりもしながら、
ずっとずっと、その文化を直接感じたかったんです・・・・
初めての夏、たかだか4日間だけで見られたものは、それでもほんの
一部です。実際に話ができた連員さんや町の人なんて、もっともっと
一部です。でも、やっぱり直接見て、話が聞けてよかったです。
とくしまのこと、東京のこと、いろんなことを改めて考えることも
できました。そして、前より更にちょっと徳島が好きになれました。
ちょっと長くなってしまいましたので、町なかのいろんな連のお話は、
また次の続き・・・・・引っ張ってすいませんねぇ(笑)。
秋の夜長の楽しみに、ゆっくり読んでくださいませ。。。
[今日の一枚]
かぶりつきの葉月連さん。橋の上での輪踊りでした。
有名連さんだけではありませんが、ほんとに幸せそうな顔で
輪踊りしてる踊り子さんでいっぱいです。
[おまけの一枚]
はい、皆さん大好きなK君です。
あと10年もしたら、どんないい男に
成長しているんだか・・・・
輪踊りって、こっちだと組踊りが定番なんですが、本来は即興で踊りと鳴り物が遊ぶとこかなあ。ある意味観客に対する意識は薄いのかもしれません。踊り手・鳴り物が自分自身が一番楽しむとこかなあと思います。
それをできるのは小さい頃からそういう雰囲気の街に生まれ育った徳島県人と街の雰囲気ならではなんでしょう。そこは連的にも街的にも他が一生真似できないところかもしれません。
ある意味そういう輪踊りができるのは、こっちではにわか連かもしれませんね(^_-)
東京の連でも、たまに「自分たちの世界に浸っちゃう」
輪踊りしてる連がありますが、とくしまのそれは、
自分たちもお客さんも含めて、その場の皆が楽しいランダムさですね。
お客さんの反応があることが、楽しさの重要要素でもあり、
そういう意味では、あれはあれで見せる踊りなのかもしれません。
まあ、なんにしても、皆に囲まれてるあの空気の中で踊ることが、
たまらなく楽しいんでしょう。。。
太鼓たたいてた“たまぴー”さんも、極上の幸せ顔してましたよ。