そろそろチョコレート室温に出しておくのやばいかな、って考えた日も
あった最近なのに、「灯油まだあって良かった」って思う週末です。。。
先週末満開で、もう今週末まではもたないかと思った桜が、せっかく
なんとか踏ん張ってくれてたのに、お花見にはちょっと寒かったかも・・・・。
それでも、なんとか雨は持ちこたえてくれたので、土曜日のお昼、
ちょこっとだけ六本木アークヒルズへ、寶船の演舞を見に行ってきました。
桜の木、下の方は緑の葉っぱが出てきちゃってましたが、カラヤン広場には
桜まつりのイベントブースがいろいろ並び、インターナショナルな客層で
そこそこ賑わってました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
会場をぐるっと半周流し踊りから始まり、ちょっと広くなってるところで、
組踊り、マイクパフォーマンス&阿波踊りの解説があって、最後は
踊りレクチャーとちびっ子阿波踊りコンテスト、というメニューで40分強の
アトラクションでした。
白人さんも黒人さんも、アラブっぽい人も、いろいろ働いてたり住んでたりする
この界隈、週末のレジャーイベント会場にいる人も、ガイジンさんぽい皆さん
いっぱいいました。
ひとしきり組踊り見せてくれた後、阿波踊りが徳島の大衆文化として400年前から
時代に合わせて変化発展してきたこととか、三大流派の踊りの紹介とか、
実演しながら、楽しく解説してくれました。基本はあっても、厳密に決まった
踊り方を強いられることはない阿波踊りは、それぞれの時代、
それぞれの人たちに応じて、様々に変化発展してきた庶民的文化だよ、
て感じの説明をする言葉に、阿波踊りの自由奔放さと懐の深さを伝えようとする
寶船の心意気が感じられました。
その後、「現代のぼくら風にアレンジした阿波踊り」として、いつもの帽子を使っての
パフォーマンス(私は勝手に「フレッド・アステア ダンス」って呼んでますがw)も
見せてくれました。お客さんたちの微笑ましい視線が感じられました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
力強い太鼓の響きと、若さあふれるパワフルなパフォーマンスの赤い集団は、
阿波踊り初めて見る感じの皆さんにも、とても好意的に受け止められてるようでした。
独特の寶船の世界観というか、呼び込みの時から流れる熱い雰囲気で、
とにかくその辺の人をなんだかわかんないけど、とりあえず引き付けてしまう
オーラみたいなのって、こういうバザールみたいな雰囲気のイベントの中では
ひときわ魅力を発揮します。
近くで見てる人も、遠巻きにしてる人も、みんなとっても興味津々で、
笑顔で見てました。子どもたちもノリノリで踊ってましたね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
個人的に、のんき調・娯茶平調・阿呆調の実演説明の仕方が、シンプルで
とても良かったと思いました。
既存の連で踊ってるあわともさんらとお話してる時、「○○調」って言葉のニュアンスを
とても狭く限定しようとする人に時々出会います。簡単に言うと、今現在の
「のんき連」「娯茶平」「阿呆連」の踊り方が“本当の「○○調」”だと主張する人たちですね。
もちろん、それぞれの流派を最初に開拓して、クオリティ的に最高峰と言われる
レベルを極めようと精進してるのは、その3連であるのは間違いないと思います。
が、「○○調」という流派分けの言葉って、単純に踊りの系統分けの符号であって、
『ほんとに「○○調」って呼べるのは○○連だけ!』ってとらえ方って、
個人的には、なんか違う気がします。それって、なんだか『「○○調」目指すなら、
「○○連」と同じ踊り方目指さないといけない』って言ってるみたいで・・・・・。
実際、そーいう人って、○○連とそっくり同じ踊り方してないと
「あれは本当の○○調じゃないから」とか、よく言ってますしね。
でもね、それ言っちゃうと、それぞれの3連自体、時代によってすご〜く踊りの形
変わってきてますし、従来の踊り方に拘らずに、どんどん変化開拓してきたからこそ、
より洗練されたものを次々生み出して現在の完成度に近づいてきてるんだってことも、
否定することにならないですかねぇ。。。。
なんかややこしい表現ですみません。要するに、今回寶船の踊り子さんが
実演した「○○調」が、今の「○○連」の真似っこしいじゃなくて、実に「寶船」らしい
「○○調」として表現されてたけど、それ、私としては心地よく感じました、ってことです。
ちゃんと「○○調」って分類のためのポイントは押さえられてた解説と実演でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
徳島有名連が長年かけて築いてきたものって奥深いし、まずそういう奥深さを
ちゃんと理解して身体化するのを目指すのは、とっても意義があり大事なことだと
思います。けど、そっくりなもの作ることに特化しようとすると、それはそれで
阿波踊りの極め方としてはちょっと違うような気もします。
阿波踊りのスピリッツと飽くなき鍛錬を大事に、新たな挑戦を恐れない「寶船」が
投げかけるメッセージは、やっぱり今回も奥深かったのでした。。。。^^
[今日の一枚]
今回は、踊り子さん少な目でしたが、今の寶船を引っ張ってる
厳選メンバー的なメンツ揃えだったように思います。
いやぁ〜、何にしても、若いっていいよね。。。。