高円寺レポートその3。
さっき徳島東京本部のメルマガが来て、週末阿波ネタひとつ入りました。
後のインフォがつっかえてるので、さくさくレポート出しちゃいます。
今年のセシオン、一日8連が出ました。一連当たり実質踊る時間は8分でした。
これって、この規模の舞台踊りでは、だいぶ短いほうです。桟敷の流しよりも
短いですね。あっという間に終わっていきましたが、せわしなさを感じさせる
連はひとつもなかったのが、さすが高円寺の皆さん、て感じでした。
10分15分の構成も知っているので、なんだか物足りない気もしますが、
8分をどう作るのか?というところに、その連のポテンシャル(潜在力)というか、
今現在のイケてる度とか、モチベーションとか、洗練のされ方とか・・・・
そういうのがよく表れるような気がします。今年のこの連は、何が売り?
みたいなのを知るには、8分の舞台を並べて見るのがいっちゃん面白いかもです。
・・・・ある意味萌えますw
で、ひとつひとつ長く書いてると、ほんと、またどんどん長くなり、来年書くネタに
悩みそうなので、これもちょー小出しにして、1連に絞って書きます。
良かった連、面白かった連、笑った連、感心した連、いろいろありましたが、あえて
今年一番「ちょっと言いたい」連は、朱雀連です。
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まず、最初に、昨年のレポートで、朱雀連さんセシオン初めて!って書いちゃって
ごめんなさい、一昨年が初で、今年は3回目でした。一昨年、私がセシオン
行けなかったから、初めて見ただけでした。リサーチ甘くて、どーもすみません。
今年褒めちぎっとくから許してね(^^)
実はですね、昨年までの舞台の感想は、今だから言いますが、正直「まだセシオンに
出るの早すぎたかな」って思ったんです。未熟というよりも、迷いというか、試行錯誤の
途中のような印象が強かったんです。
朱雀連、道の真ん中で紙ふぶき撒いてた頃からずっと見てます。新宿文化センターだか
どっかのイベントにゲストに出てた時も見にいきました。清瀬に最初にお呼ばれした年、
超久々に清瀬まで行きました。初台は毎年欠かさず見てます。頭に巻いてる手ぬぐいの
柄の変遷も覚えてます。ごめん、辻堂までは行ってないけど・・・・、ニコニコは聞いてます。
だから、朱雀連のどういうとこがいいところか、普段の皆さんの自然な踊りっぶり、
大事なところはわかってるつもりです。去年と一昨年の舞台は、それがあんまり出て
なくて、逆に、有名連とかの舞台っぽく形をまとめることに一生懸命になりすぎて、
なんだかよそよそしい借り物のような出来栄えの気がして、ちょっと残念だったんです。
でもね、今年のセシオン、とってもとっても良かったです。私の好きな朱雀連らしさが
あったように思いました。皆さん、下駄履かされている感もなく、自然におおらかに、
喜びを表現されてると思いました。
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何がいいって、一番はやはり、あの全員入替えなしの出ずっぱり8分間攻撃!でしょう。
8分が短いとはいえ、パートごとに交互に演舞してたとはいえ・・・特に女踊りの皆さん、
8分手上げ続けって、大変だったと思います。流し踊ってる8分より、舞台で制止のまま
手上げてるほうが、どんだけ根性いるか!! 思い切ったどえらい演出でしたね。
大変だったとは思いますが、あの「いつもみんなが一緒に舞台にいる」ってメッセージ、
明るく仲良しなチームワーク力が周りに元気を与える朱雀連の底知れぬ団結力と、
自連への愛情を表現するには、とてもとても相応しいアイデアだったと思います。
初めと終わりの村祭りの盆踊りのようなみんなでわぁ〜と弾ける感じのランダムな
踊りも、真ん中にぎゅっと固まって、みんなのベクトルが揃って飛び出るような
テンションも、朱雀連らしい、気持ちいい演出でした。
音も踊りも、有名連の流行ものに惑わされることなく、小細工もなくただシンブルに、
ひとりひとりがめいっぱい自分の踊りを踊ってる感じが、潔く爽やかな印象になってました。
朱雀の皆さんは、細かいとこシンクロさせることに精神力使うようなタイプの踊りより、
その弾け感とか素朴な喜びの表現を率直に出すような踊りが似合います。
ラジオ番組やらゆるキャラやら、形にとらわれず、次々斬新な方向にもトライし続ける
朱雀連、これからも、セシオンの常連として、高円寺の看板背負う連の一つとして、
まだまだいろんな可能性伸ばしていってくださいませ。これからもずっと見てます。
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と、そんなとこ。。。
で、終わっちゃうのもなんなので、おまけで、今年のおもっしょかった連ベスト3(^^)/
3位 志留波阿連
去年も今年も、主役は子どもだった気がします。「きゃりーぱみゅぱみゅ」って
名前しか知らなかった芸能オンチの私ですが、お陰様にて「にんじゃりばんばん」
覚えられました。ありがとうございます。^^
2位 飛鳥連
頭から終わりまで、とにかくおもっしょかったです。ここ数年では一番心踊りました。
今年、唄ないのは残念ですが、笛の二重奏、笛メンバーが変わっても定番になって
嬉しいです。前半で帰られた徳島の人に、ぜひとも飛鳥連まで見て欲しかったです。
1位 江戸っ子連
「てやんでぇ」「べらぼうめっ」 もう、これに尽きますって。(^▽^)ドキドキしちゃった。
飛鳥連も江戸っ子連も、姉妹連のやってることそんまんま取り入れるだけでなく、
「お江戸の阿波踊り」としてどう表現していくのか、ほんとに工夫されてると思います。
三味線も江戸情緒でした。。。。
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最近は、もう即日、youtubeに動画上がりますから、どんなんか興味持たれた人は、
ぜひ見てあげてくださいませ。協会連、頑張りました。
まだつづく・・・・
[今日の一枚]
今季、連協会入りした東京新のんき連。
この着流しのお姉さんの背中が、かっけ〜んです。(^^)
[おまけの一枚]
江戸っ子連フィナーレ。
もちろん、「てやんでぇ」「べらぼうめっ」って、喧嘩の小芝居したのは、
このお姉さんたちじゃなくて、男踊りの皆さんですって。^^
あの縁日の賑わいを感じさせるスタートとエンディング、輪踊りを思わせる出ずっぱりの構成、良かったですよね。私も今年のセシオンで一番良い意味で記憶に残りました。
途中で気がついて、あれこれ面白いなって。舞台に出ている人数も少なからず多からずでちょうど良い人数で、大所帯の連にはできない演出でした。
にわさんの洞察力、文章力も楽しませていただきました!舞台で動かないでいるの相当辛かったでしょうね。そこまであまり気がつきませんでしたよ。
ども、いつも丁寧に読んでくださってありがとうございます。
朱雀連、これからも、のびのびと自分たちの踊りを探求していってほしいと思います。
静止の体勢って、案外「休める」わけじゃないんですよ。それ、実際踊ってる人じゃないと実感できないかも。踊り子さんが、輪踊りの間、自分たちは休めるけど、鳴り物さんは実は全然休めない!、ってことに気づきにくいのと一緒ですねww