2015年08月03日

2015年 両国夏まつり・阿波おどり

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猛暑お見舞い申し上げます。

今年の暑さはなんだかとっても堪えます。先週は木曜日に三鷹阿波おどりの
連長会があって、帰りが遅かったので、金土はだらだら体力温存してしまいました。
日曜日、ちょっと元気のチャージが溜まってきたので、このところ
ご無沙汰していた会場を見に行ってきました。比較的マニアックな会場なんで、
あんまりレポートしてきませんでしたが、まあ、久々ですし、珍しく連荘で
レポートだしておきます。


まずは、両国駅前の国技館通りを広く使って開催される、両国阿波おどりから。

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私がMLを立ち上げて以降、盛夏の真っ昼間に開催されるイベントは、
2〜3年で入れ替わることがよく見られます。特にこの8月の第1日曜日は、
かつて、いろいろなイベントが企画されてきました。比較的好評な所が
多かったのですが、定番化するかな〜と思うと、数年でなくなっていくことが
続き、ちょっと鬼門的な日程となっています。
今年も、一か所消えちゃってるの気付いてました?w

そんな中、広い通りの炎天下のイベントとして始まり、地元以外にほとんど
宣伝されることもない、地味で穴場的な開催ながら、なんだかんだ10年近く
続いているのが、この「両国阿波おどり」です。

一番初めは、もっと日が高い時間に始まっていたので、マジ炎天下で、
当時ははっぴの男踊りの奴がウリの“あの連”の連員さんが、ひざや手のひらを
熱いアスファルトで火傷しそうになったりもしていました。
その後、出演連が増えたり減ったり一部入れ替わったりしながら、
数年前からこの夕方の時間、今の3連の出演に落ち着いています。

メインイベントは、夜行われる盆踊りと小規模の花火ですが、阿波踊りは
その前の昼間のアトラクション的に行われています。イベント情報サイトなど
検索していくと、「両国夏まつり盆踊り大会」として掲載されていることが
多いですね。

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高円寺阿波おどり連協会の老舗連、江戸っ子連、飛鳥連、そして
結成20周年となった江戸歌舞伎連の、たった3連の出演ですが、
2時間弱、切れ目なく、祭り芸能に目の肥えた墨田区のお客さんたちを
十二分に楽しませてくれるイベントとなっています。

まあ、そこら辺は徳島有名連姉妹連の貫禄技が成せる部分でもあります。
更にいうと、この会場は、お客さんがとても良いのです。国技館のある町、
伝統的な和の文化、というか“江戸っ子の心意気”が今もそちこちに
感じられる町の皆さんは、阿波踊りの見方も粋なんです。

来賓席もギャラリーもご年配の方が多いのですが、私鉄沿線の
商店街主催の大会などに比べ、拍手のしどころや、反応するものが、
微妙に渋い所を見ておられます。決め!とか派手な暴れどころでも
それなりに湧きますが、鳴り物の切れ目の悪い所で拍手したりは
あんまりしません。てか、鳴り物さんにも着目してる人が普通に多く、
笛三味線と打楽器の掛け合わせがうまくできた所でちゃんと
喜んでくれてたりします。

個性的な踊り子さんや、表現力の深い踊りをする人を見つけるのが
目ざとく、おばあちゃんたちが「ほらほら・・・」みたいに、指さしてる様子も
よく見ます。祭を主体的に楽しむ人たちが多いのか、皆さんご一緒に〜
タイムに、来賓席の最前列に座ってた年配者の半分くらいが、踊りの
輪にはいってきてくれます。そんな会場は、他ではありません。もちろん、
江戸っ子連長のマイクパフォーマンスの乗せかたも、お上手なんですが。

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最近はギャラリーもちょっとずつ増えてきて、マナーの悪い人もゼロでは
ありません。どんどん前にせり出す人や、カメラに夢中になって
他人の視野に入りこむ人も出てきています。が、スタッフ以外にも
そういう人を、うまく叱ったりいなしたりするおっちゃんやおばちゃんも
健在な町です。

昨日も、ベビーカーを完全に踊り場内にはみ出させていた若い夫婦を
「そんな前に出ても、たいして変わらねぇからよ」と、諭すじっちゃんの
姿を目撃しました。江戸弁は字で書くと荒っぽいですが、周りも当人たちも、
カチンとくる感じにはならず、素直に受け入れてまるく納まる空気が、
なんとも下町っぽいです。

広いバス通りですが、突当りが京葉道路とのT字路で通り抜けないし、
15:30には程よく踊り場が日影になるくらいの高さのビルが並ぶ街並みが、
程よい落ち着き感を出しています。昨日は時折セクシーに女踊りの
裾を舞い上げる程よい風がふき、雲の流れ方も爽やかでした。
お客さんのボリュームはすごい祭の喧騒!にはならない程よさがあり、
青空に響く締め太鼓の音の「抜け感」まで、いちいち気持ち良かったりして。
そんな、とにかく程ほどに見て楽しむには丁度良い会場なんですってば。

江戸っ子気質というものは、いっぱいいっぱいの暑苦しい一生懸命さより、
やせ我慢でもちょっと余裕こいた素振りの粋を好みます。溜め感の強い
踊りをするこの3連は、この町に合っているかもしれません。
「ちょっともったいぶった感」のある踊りに萌える雰囲気、
なんかわかる気がする・・・・。ぎんざ粋狂連とか呼ぶとウケそうです

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というわけで、個人的にはとても気に入っている踊り場です。
が、このマニアな「程よさ」が良い感じなので、皆さん、来年こぞって
押し寄せたりしなくていいですから・・・・ってかww

ご出演の皆さん、町の皆さん、楽しいひとときをありがとうございました。



[今日の一枚]
 江戸歌舞伎連のお姉さん。
 奴踊りや団扇踊りの皆さんのほうが、何かと目立ちがちの江戸歌舞伎連。
 女踊りの印象は薄くなりがちの人もいるかもしれませんが、
 ここ7〜8年くらい、結構いろいろ試みて、変わってきているんですよー。


posted by にわこやま at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 阿波踊り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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