コロナ禍前よりも、秋冬のイベントが増加した2023年、あっという間に年末になってしまったような気がします。ようやく元締めもオフシーズンモードに・・・・なんて、まだいってられません。急いで年賀状と新春の阿波踊り記事作成やらねばww 2024年春阿波予定は、近日中にあげます。しばしお待ちを。
先日12/16の土曜日、今季3回目の「あわともクラブ」、無事開催いたしました。
あわともクラブは、11月18日で16周年を迎え、只今17年目のシーズンに入ってます。初年度の頃より、鳴り物の要として三味線チームを支え、数多くの奏者の皆さんの育成にも尽力していただいた、くすのき連員であり、渦の會のメンバーだった志村知永さんが、去る12月5日に永眠されました。
1年以上の闘病生活を頑張って乗り切り、病に勝って、日常復帰に向けて地道なリハビリの日々を重ねておられた志村さん・・・この夏は、ようやく徳島にも行けるようになり、渦の會の衣装で三味線も弾けました。誰もが、元気にまた阿波な現場に戻ってこられると信じていた矢先・・・風邪がもとで急激に体調悪化し、みんなの願い虚しく、ひと月余りの昏睡の末、最愛のお連れ合い様に見守られながら、ついに力尽きて逝ってしまわれました。
今回は、そんな志村さんへの感謝と追悼の気持ちを込めた練習会でもありました。

出典:阿波ぞめき渦の會HP
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志村氏が関東の阿波おどら〜さんたちに残してこられた影響はとても大きなものがありました。徳島有名連などと直接つながりもない、大きな連協会組織もないような地域で、手探りしながら地道に活動している連やおどら〜さんたちにとって、関東でぞめきの三味線を学ぶのは、なかなか大変なことです。志村さんは、そんな皆さんが学べる環境をたくさん作りだしてくれました。まったくの未経験から、志村さんに教わって三味線やるようになった人がどれだけたくさんいたか・・・。あわともクラブも、志村さんを中心に、いつもいつもたくさんの三味線の皆さんにご参加いただいてきました。
コロナ禍以後、あわともはご新規参加者の定着率がとても良く、志村さんといっしょに練習したことない人も既にいっぱいいますが、やはりあわともにとっては、特別なご尽力をいただいた大事な仲間だったので、途中でちょっと追悼の時間をもうけさせていただきました。快く黙とうに参加してくださった皆々様、ありがとうございました。
今回は、三味線の皆さんも大勢参加してくださり、志村さんも喜んでくれたと思います。
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今回の鳴り物は、このところ常連だった皆さんが、たまたまお休みの方多く、とても久々の参加だった人と、今回初参加のご新規さんの割合が多い編成となりました。ベテラン勢もご新規さんも、踊り子さんをよく見てニーズをくみ取るのに長けているメンツだったようで、いつもにも増しての即興セッションでしたが、調整力の高い、臨機応変の対応されてました。
練習の中盤くらいに、制服姿の女子高生のご新規さんがやってきました。若い子が大人の連員さんに連れられてグループで来るのではなく、ひとりで参加するのはとても珍しいのですが、だいたいそういう人は、めちゃめちゃガチで阿波踊り好きなタイプの熱いおどら〜さんです。案の定、踊り出したら、それはそれはみごとな○○○連の女踊りでした。キュッと入れ込む身入れの美しさに、鳴り物さんら周囲の目も思わず注目・・・
最近、提灯系や暴れの音がお好みの鳴り物さんが多い傾向もあり、やや早いテンポが常態化してましたが、久々のスローなぞめきとなりました。彼女の踊りを一番ひき立たせる音への切り替えがすっとできる鳴り物さん。。。。こういうの、ほんと、あわともクラブの醍醐味なんですよ。何にも決め事もなく、その日その場で集まる人たちが、連のスタイルの違いを超えて、その時の踊り子さんをよりよく踊らせる音を即興で作っていく・・・・。
調整力に長けたメンバーばっかり、というわけにはいかない日もありますが、まあ、メロディーラインでも鉦でも太鼓でも、一人クオリティ高い人が入ってけん引すると、3時間のうちになんとなく出来上がっていくのです。音の違いに敏感に反応するレベルの踊り子さんが多いのも、相乗効果となってるのでしょう。綿密に練習を重ねて作り上げられた衣装着て踊る本番とは、また違う見ごたえのある練習会です。
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志村さんを失ったショックはとてもとても大きなものがありますが、志村さんが残してくれた有形無形の大事なものをそれぞれが受け継いでいけるといいな、と思います。志村さんのように、無償で人材育成に骨身を惜しまずいろいろできる人は、そうはいませんが、みんなができることをしながら、ちゃんとした徳島のぞめきを関東にも根付かせようと頑張ってこられた志村さんの「志」に応える道を探して行きたいですね。
あわともクラブも、コロナ禍の直前くらいには、参加者が減ってきた時期があったり、私も病気がちょっずつ進んでいく身だし、コロナの世にもなって・・・そろそろ潮時かなぁ〜と、思う時もありました。が、まあ、今もおどら〜さんたちが互いに刺激し合いながら成長できる、学びの場のひとつになってるのならば、もうちょっと頑張って続けて行かないとな、と思ってます。てか、そういう場であり続けるように頑張りたいです。きっと、いつもいつも志村さんが空から見ててくれてるしね。。。
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次回は、4年ぶりの新春浅草練習会です。久々の広い体育館での練習なので、また大勢の皆さんに来ていただけると嬉しいです。
【あわともクラブ2024.4th】開催のお知らせ
http://deaf-dancers.seesaa.net/article/501789930.html